乃伎多神社のモロコまつり

高月町東阿閉にある乃伎多神社

乃伎多神社の境内には拝殿、本殿のほかに、薬師堂、不動堂があります。

薬師堂は観音の里ふるさとまつりとオコナイ、そしてモロコまつりのときにご開帳されます。

後世に修理が施されているものの、平安時代後期に遡る薬師如来、聖観音菩薩などが安置されています。

腹部まわりがなかなか立派

 

そんな乃伎多神社で、9月13日10時から、モロコまつりが行われました。

「モロコ」とは?

モロコまつりはその名の通り、琵琶湖固有の湖魚「モロコ」が奉納されます。

モロコとは琵琶湖固有種・「琵琶湖八珍」のひとつです。

しかし、その名の由来は「諸児(もろもろのこ)の祭」で氏子中の稚児の生長を祈ったとされています。

また豊作に感謝し、翌年の五穀豊穣を願うお祭りでもあります。

生きたモロコが奉納されます

秋空のもと、戦前から受け継がれる「浦安の舞」が披露されました。

「浦安の舞」は1940年から連綿と受け継がれています。

 

村らしさを感じる供物とお飾り

お供えには今年収穫されたお米や稲、生きたコイまでも!

パクパクと口を動かし息をしていました。

イキの良さはさすが、湖国ですね。

 

境内には、手づくりサルボボちゃんが風に吹かれて気持ち良さそうでした。

一つ一つ手づくりで、それぞれ表情も異なります。

中にはコミカルな表情も。

結果的にモロコよりも気になってしまいました。

 

豊作に感謝し、来年の豊穣を祈る。

そして村の子の生長を思う秋祭りを見学させていただきました。

※取材を受け入れてくださった東阿閉の皆様、ありがとうございます。