〇〇ノートをつくってみる
「保存会の取り組みについて情報発信したいので取材させてください!」
とお願いに伺ったことから、始まった古橋鶏足寺案内所での勉強会。
お話を聞いているうちに「これは情報発信だけでは勿体無い。情報発信とは別で聞き取り記録を残そう」と思いまして、秋の繁忙期を前に、何度かお伺いさせていただき、あれもこれもと聞き取りをさせていただきました。
皆さんのスペースに何度もお邪魔するのも、図々しくて申し訳ないのですが、ご厚意に甘えさせていただきました。
案内所に足を運ぶ地元の方々にも、昔話を教えていただく時間が何よりも楽しい時間でした。
まだまだ聞き足りないですが、ひとまずここ数回の聞き取り内容を記録し、落とし込みをと思っています。
世話方さんをはじめ、地元の方々と雑談をするとき、昔話や伝承を聞かせていただくことが多いのですが、自分の記憶の中にストックするだけでなく、記憶を文字に起こし書きとめることを意識的に続けていこうと思います。
というのも、何気なく聞いた話は、その地域文化を構成する大切な一部であって、広く浅く捉えるときは些細なことでも、本質と向き合おうとすると重要な一部であるように思えるのです。
また地方のとある村の営みであり文化でありますが、それと丁寧に向き合うことは、その土地をみることであると同時に、見過ごしてしまった日本の姿がみえるような気もするのです。
これまで聞いてきた話を改めてひとつひとつ丁寧に聞き、語り手のメッセージの受け止め方などもメモをした「ノート」を試験的につくっています。
よくある聞き取り記録のノートではなく、自分なりの編集点をもって、もっと伝えられるべきものを記していくノートをつくりたいですね。
どんなことをどういう人がどう物語るのか。
どんなところで、どういう状況で物語られたのか。
まだまだ何ができるか分からないが、私だから書けるノートをつくりたい。