近江学「かわそ信仰と女性」を寄稿しました

『近江学 第14号 禍』成安造形大学附属近江学研究所 編/サンライズ出版

 

ありがたいことに、成安造形大学付属近江学研究所の客員研究員のお役目をいただいて、2年が経ちまして近江学に寄稿させていただきました。

近江学の今回の特集テーマは「禍(わざわい) 転じて」。

疫病や風水害などの自然災害に対して人々はどのように対応してきたのか?

人々とあらゆる禍とのつきあい方を読み解く一冊です。

▼詳細はこちらから

https://omigaku.org/databese/mook-omigaku/#number14

 

中之郷河濯堂にて

今回、私は湖北の「かわそ」さんについて寄稿しました。

寄稿にあたって、長浜市内5ヶ所で「かわそ」について聞き取り調査をしました。

湖北における「かわそ」さんは、「河濯、川濯、川尻」などと書き「かわそ、かわそぎ」などと読みます。

主に腰下の病(現代でいう性病や婦人病など)に効験があるとされ、特に女性たちに信仰されてきました。

『近江学』では、長浜市内5ヶ所それぞれの伝承や祭礼について執筆しました。

 

執筆していくにあたって、「かわそ」さんと信仰した人々のことがどんどん気になってしまいましたので、今後も個人的に研究していこうと思っています。

まずは湖北の地元史料を読み進めつつ、お隣の越前、若狭の「かわそ」さん、あるいはそれに近い神仏について、そして信仰したであろう近世、近代の女性たちの暮らしがどのようなものであったのか。

生理、妊娠、出産のそれぞれがどのようなものであったのか、どんなことに悩んでいたのか、探っていきます。

木之本神領町河濯堂へ続く道

また、『近江学』への寄稿、『サバイブユートピア』での執筆で、かわそさんを取り上げましたが、たくさんの方々から反響をいただいております。

地元でも意外と知らない神仏、文化が知られ、皆でそれに関わってきた人たちのことを、思いめぐらせていただければと思います。